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自作ゾンビ小説の草稿投稿中。
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いらっしゃいませ。


自作のゾンビ物語の草稿を投稿中です。
予定では4日間の出来事として書いて
いますが3年も経つと言うのにようやく
3日目。それでもめげずにやって来れた
のは読んでくれる方がいらっしゃるから
こそと感謝しています。今後も感想なり
コメント頂けますと非常にやる気と
励みになります。宜しければ一言でも
添えて頂けますと嬉しいです。
自作ゾンビ物語。
[portrait of the dead]

めざせ!! ゾンビ小説家!!
ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さい。
「ゾンビと暮らす。」(仮)→目次
スペシャル企画。
不定期更新
◆ZOMBIE vs. BABY◆


「生ける屍対赤児/目次」
「産まれて間もない新生児」と
「死して間もないゾンビ」との比較検証。
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南瓜金助 (みなみうりごんすけ)
性別:
男性
自己紹介:
別HNカボチャスキのお送りします
来た人だけが知っている秘密の部屋。
言うに洩れずホラー映画が好きです。
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→前章はコチラから


[portrait of the dead]


ピリリリリリリリ…
部屋に響き渡る携帯電話の音を止めようと
外の様子を伺っていた窓のすぐ横のベッドの上から
携帯をつかみ取り受信した。相手は村瀬だ。
…しまった、救急へは一度かけて繋がらなかったままだ。
しかし携帯電話は繋がっている筈なのに、
村瀬の声はおろか何の音も聞こえて来ない。
…とは言え、コチラも易々とは声を出せない状況で
携帯を当てた耳をすましながら窓の外のやつらの動向を見守った。
その数は100体はいそうだがこれと言った変化は無く、
隣りの敷地内をウロウロしている。…良かった。
やつらには携帯電話の発信音は気付かれなかった様だ。
僕はふと自宅に設置されている電話機の着信音が響かないかと
気になり始めると気が気じゃなくなり、携帯を耳に当てたまま
電話機の着信音を切りに向かった。家の電話の着信音は
そう大きい音では設定してはいなかったが
隣のあの惨状を目の当たりにし、なおかつ今だに
やつらの群れが隣にいる事を考えただけでも最悪な状態。
これはかなりきつい。僕はこっそりとだが急ぎ足で部屋を出て
音を立てずに階段を下り始めた。一歩ずつ、ゆっくりと、ゆっくりと。
降りる瞬間も、いつ電話機の着信音が鳴るか不安でいっぱいで
叫び出しそうだがそれすらも堪えなければならなかった。
なんとか無事に階段を下り左へ。玄関脇の電話機にそっと近づくと
手を伸ばし消音のボタンを数秒押す。
ピピッと言う音が鳴ると着信音は消音に設定された。

耳に当てた村瀬からの電話はいまだに何の音も聞こえては来ないが
繋がってはいる。どうする?声を発し返事を待つか?
すると2階からこつんと何かが壁にぶつかったような音がした。
しまった!! 彼女を置き去りにしたままだ!! 閉じ込めてはいない!!
慌てて階段の元まで音を立てないように移動する。
猿ぐつわを嵌められた彼女の頭が階下からも見えだした!!
やはり部屋を出たんだ!! 彼女は階段の最上段から僕を見下ろす。
降りるのか?いや、降りられないかもしれない!!
さっき見たやつらは斜めの屋根すら上手く移動出来なかった!!
落ちる!! 僕はとっさに24段ある階段を半分まで駆け上がってしまった。
ドンッ、ドンッ、ドンッ、ドンッ、昇る音が響いた。
彼女は案の定一歩降りた一段目でバランスを崩す。
前のめりで僕に向かって頭から落ちて来る。僕は彼女を抱えようと
両手を伸ばすと携帯電話は僕の手から離れ階下へ落ちていった。
…村瀬…すまない。
彼女の両肩を抱えなんとか落下は食い止めた。
…がそんな事はおかまい無しと彼女は落ちてきた体勢のまま
足や右腕をばたつかせ僕を襲い来る。踏ん張れ足!! 今ここで落ちたら
彼女の頭蓋骨は間違いなく砕ける。堪えろ自分、彼女を守るんだ。
数秒の固まったのち、僕は体勢を立て直す為ゆっくりと体を動かす。
彼女は背を反らせた体勢でつっかえ棒のように僕にのしかかって来ていて
僕からは階段を上がる事が出来ないので、彼女を引きずるように
階段を後ずさりしながら階下へと降り無事に平な場所へとたどり着いた。
毎度の事ながら彼女は僕を喰らうつもりで纏わり付き始めるが気にせず
僕は落とした携帯を拾い耳に当てる。通話は切れてはいない様だが
相変わらず何も聞こえない。…村瀬、死んでしまったのか?
前に電話がかかって着てから1時間くらいは経つ。
TVのニュースでは噛まれたら1時間くらいで死に至ると伝えていた。
「う…ううう…」突然携帯から、うめき声が聞こえだした。
それは痛みに耐える声ではなく、やつらと同じくぐもった唸り声だった。
「うう…ううう…」…村瀬、おまえ…。
一瞬悲しみが襲うと僕は携帯の通話を切っていた。
「うう…うう…うう…」通話は切った筈なのに、
うめく声はまだかすかに耳に聞こえたままだ。
…空耳だと思った。「ううう…うう…」…違う、外から聞こえる!!
そうか!! やつらに囲まれ始めている?、僕の家が?!
彼女を守ろうとかけ上がった階段の音を聞かれてしまったに違いない!!
携帯電話をマナーモードに設定し右ポケットにしまおうとしたが
包帯をしまっていたので入らず左のポケットへ押し込む。
どうする?このまま何もせずにおとなしく成り行きを待つか?
いや、それは無謀だろう、どうするか迷いながら辺りを見回す。
玄関の電話機が目に入った。それだ、近所の家のベルを鳴らせば?
…自宅の電話なら隣の幹久さんちへの番号が登録されている筈だ。
僕は彼女を抱えながら受話器の前まで移動し受話器を取ると、
会話などしないのに普段通り耳に当て、電話機の横に置いてあった
短縮番号のリストメモから幹久さんの家の登録番号を確認し押す。
電話で話すのが好きな母親に感謝。呼び出しの音。

頼む、着信音よ鳴れ!!


玄関の覗き穴から外の様子を探ると
やつらは玄関のドアの近くに1体、その後に続くように2体見えた。
間違いなくやつらはコチラへ移動し始めている。
幹久さんの家の電話のベルが聞こえて来た。
呼び出し音、1回…2回…
覗き窓から見えるやつらも音に気が付いたのか
再び幹久さんの家に移動を始めた。上手く行きそうだ。
コチラの体勢が整うまでしばらくは鳴らしておこう。
3回…4回…
相変わらず彼女が僕に纏わり付くが猿ぐつわを確認し放っておく。
5回…6回…
玄関の覗き穴の視界からはやつらは見えなくなる。
成功だ…と、思った矢先、ベルが鳴り止んだ。どうした事だ?
僕の耳に当てた受話器から何か聞こえる…
「うう…ううう」、うめき声だ!!繋がった!!
やつら、受話器を外し耳に当てている!!
僕は受話器を耳から離しそっと電話機に乗せると彼女の腰辺りを
両腕で抱えそのままリビングへ移動した。やつらは幹久さんの家へ
移動してくれているといい。物音を聞かれなければきっと方々へ
散ってくれると信じるしか無い。しばらく、ここで
時間が過ぎるのを待とう。僕は彼女と共にソファーへ
そっと腰掛けると時計を見た。
もうすぐ午後4時になろうという所だった。
「母さんは無事なのかな…」
ふと思い出した母親の安否が気にかかった。
母親は電話を持たすといつまででも話す…そんな理由から
自らの携帯電話を持たなかった。連絡の取り様が無いんだ…。
無事だといい…。父さんも…。

僕はソファーに座りながら落ち着きを取り戻すと
今まざまざと見せつけられたやつらの群れの恐ろしさを
思い出していた。単体では動きは遅く躱せる程の存在だが、
逃げ道を失った場所で集まられるとひとたまりも無い…。
家に避難していても大きな音を出したりで彼らに気付かれると
狙いを定められた様に集まり出し、群れとなり一丸となって家を
破壊しながら襲撃されてしまうともう防ぎ様も無い。
余程しっかりした外壁か柵あるいは垣根が無い事には、家にいてさえ
危険だと言う事だ。まずい…ウチは開放感バッチリの
ウエルカムハウスみたいじゃないか。僕はどうすればいい?
まずはやはり家具等を移動して出入り出来そうな窓の前に
並べたり積み上げたりしなければ相当危険だ。
…どこか他の家でもその恐ろしさに気付かずに隣と同じ様な状況で攻撃が
繰り返されているだろう。もしかすると、黒煙の見て取れた火災現場でも
同じ様な攻撃が繰り返されていたら消火活動さえままならないはず。
黒煙の様子も確認しなければならない。
やつらの他にもまだ恐ろしい事があるのか…大火災は免れなければ。
大地震の際の火災のイメージが頭に湧いて来た。
地震で思い出した。そうだ、携帯電話の災害用伝言板、使えるのか?
言わばこの事態も災害と言えるだろう。
母親の安否を確認出来るかと思い、携帯をポケットから取り出すと
災害用伝言板にアクセスしてみる。
利用地域外と出て利用は出来なかった。
被害の規模が大きすぎるのだろうか?
機能は休止中のままなのか、それとも追いつかない程の
事態なのかも判らないが、とにかくそこでは
母親の安否は判らなかった。

隣からやつらが襲って来る気配は無い。散り始めたとしても
歩みの遅いやつらはそう遠くへはまだ行っていない筈だ。
もうすぐ、日が暮れる。
雨戸は閉めたが灯りも漏れれば危険かもしれない。
リビングの電気を消す。
事件が起こってから初めての夜だ…
今まで過ごした日々の中でもっとも家々の暗い
もの静かな夜が来るだろう。

彼女を抱えながら僕はじっと静かに、
その訪れを待つしかなかった。

(続く)

第9章へ。



さて9本目です。話しを考えるのは難しいですね。
初めての夜は何が起きるのでしょうか。
それではまた。
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結構面白いです
ただ8章からしか読めません、最初から読むにはどうすればいいですか?
ももちん 2008/11/07(Fri)08:23:02 編集
>ももちんさん
こんにちは。パソコンからですか?携帯?
どちらせよ過去投稿に遡って読むのは面倒ですね。
とりあえず、序〜8章までの目次ページの投稿と
序章ページから続けて読めるよう直リンを入れてみます。
また遊びに来て下さい。
カボチャスキ 2008/11/08(Sat)10:05:19 編集
偶然見付けました
携帯です、暇な時に携帯で読めるホラーを探してまして。

思うに、舞台は日本、しかも身近な一般家庭だから面白いんだと思います。

ゾンビ物と言えば海外のホラー映画ですよね、国産の物はどうもチャチで金かけてねー、って見え見えです。

どこかの世間とかけ離れた研究施設とかでなく、あくまで日本の一般家庭での事件だから面白い。

言葉遣いなどおかしな所は見受けられますし、事件が起こってからを描いているのでそれまでが気にはなりますが…

失礼ですが素人さんですよね?
携帯の読み物としては十分に面白いです、ゾンビ映画などよく観られてるようで描写も結構なものですね。

どこまで続くのか楽しみです、頑張って下さいね
ももちん 2008/11/09(Sun)12:28:43 編集
>ももちんさん
こんにちは。
携帯でしたか。8章からしか読めないと言う事でしたが
解決していますか?

話を考えるのは好きなのですがこうして文章にしたのは初めてです。当然素人なので、誰かに相談してから載せるとかはしていませんし、言葉遣いに関しては普段からおかしいと言われてしまっているので、その点は目を瞑って下さい(笑)。

ゾンビが気になりだしたのは2004年くらいからです。ホラー映画は好きですがマニアックなほどではないと思います。

私も時間のある時にしか書いていないので更新はのんびりですが、気長にお付き合い下さい。
カボチャスキ 2008/11/09(Sun)14:44:52 編集
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