忍者ブログ
自作ゾンビ小説の草稿投稿中。
[21] [20] [19] [18] [14] [16] [15] [13] [12] [11] [10]
いらっしゃいませ。


自作のゾンビ物語の草稿を投稿中です。
予定では4日間の出来事として書いて
いますが3年も経つと言うのにようやく
3日目。それでもめげずにやって来れた
のは読んでくれる方がいらっしゃるから
こそと感謝しています。今後も感想なり
コメント頂けますと非常にやる気と
励みになります。宜しければ一言でも
添えて頂けますと嬉しいです。
自作ゾンビ物語。
[portrait of the dead]

めざせ!! ゾンビ小説家!!
ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さい。
「ゾンビと暮らす。」(仮)→目次
スペシャル企画。
不定期更新
◆ZOMBIE vs. BABY◆


「生ける屍対赤児/目次」
「産まれて間もない新生児」と
「死して間もないゾンビ」との比較検証。
バーコード
プロフィール
HN:
南瓜金助 (みなみうりごんすけ)
性別:
男性
自己紹介:
別HNカボチャスキのお送りします
来た人だけが知っている秘密の部屋。
言うに洩れずホラー映画が好きです。
憧れの人はフック船長と芹沢博士に
スネーク・プリスキンとDr.ルーミス。
彼らに多大なる恩恵を授かりました。
メールフォーム
リンク
ブログ内検索
最新コメント
[08/15 カボチャスキ]
[08/14 ももちん]
[12/29 カボチャスキ]
[12/28 ももちん]
[11/26 カボチャスキ]
[10/06 ももちん]
[09/03 カボチャスキ]
[09/02 ももちん]
[08/05 カボチャスキ]
[08/04 ももちん]
管理室
→目次ページはコチラから


[portrait of the dead]

ドンッ…ドンッ…ドンッ…
ガンッ…ガンッ…ガンッ…
バンバンバン

玄関から、そして方々から聞こえて来る騒がしい音。
様々な家の玄関をやつらが叩いているであろう音。

ガチャン!! ガチャン!! ガチャン!!
時折入るドアノブを握りドアをこじ開けようとする音が耳に痛い。
鍵をかけ、ドアチェーンも嵌めてはいるが、この金属音は
異様な恐怖心を掻き立て不安感を増幅させる。

ドンドンドン…ガチャンガチャンガチャン…ドンドンドンドン…

僕はなんとか気持ちを整え、家の中から玄関のドアの前に立ち、
覗き穴から外を様子を覗き込んでいた。
その視野からはドアの前にいるであろうやつらの一人が見えない。
僕の家の玄関を叩いているそいつはどういう訳か、
扉の下の方を叩いていた。覗き穴から見えない程の身長?
小さいのか?子供だろうか?

事件後、初めての夜の訪れは騒音に満ちた不安をつのらせる状況だった。
覗き穴から見える外の景色は、ウチの玄関の前に敷かれた石畳に
引きずられた様な血の跡、その先には街灯に照らされた道路、
そして向かいの家の玄関と庭だ。

ふと街灯に照らされた道路の明るい場所に一筋の影が描き出される。
ふらふらとよろめきながら次第にその影を大きくし
やつらの1体が近づいているのが判った。
覗き穴から見て右端に見える隣の家の垣根の先に現われた姿は、
身長140センチくらいの少し細身の男のコだった。
後部から街灯に照らされしっかりとは見えていないが
僕も通っていた中学のブレザーを着たその姿には見覚えがあった。
向かいの家の章太君だ。茶色のブレザーは全身血まみれなのか
黒くくすんで見え、中のYシャツやズボンはビリビリに破れ
赤く染まっていた。その下の肉体まではここからでは見えないが
噛み付かれた後が無数にありそうだった。彼もやつらの仲間に…。
顔を確認しようと目を凝らしてみる。
顔は影になって判別で来ないが、なにより驚いたのは、
何者かが彼に襲われた時に抵抗した証だろうか、
脳天に刺さり突き立てられた1本の出刃包丁だった。
相手は年端もいかない子供なのに…。
こうまでして抵抗しなければならない現実。
村瀬の言っていた言葉が頭をよぎる。

「やつらは止められない!!止まらないんだよ!!」

章太君はふらついた足取りで90度向うへ向きを変えると
自分の家の玄関に向かった。そして辿り着くや否や、
なんと玄関の扉を叩き始めた!!やはり玄関を叩くのはやつらだ。
しかも自分の住んでいた家の扉を叩くのか?
それが音の正体ならば僕の家の玄関を叩き続ける人物は、
僕以外には両親しかいないだろう。父親は今日は会社から
出られないと連絡があった…ならば、残るは一人しかいない!!

(か…母さん?…そんな…まさか…)

僕は腰の力が抜け、その場に座り込んでしまった。
やつらにやられていたのか…母さん…。
家の玄関からは音が今なお響いている。
扉を叩く位置、玄関に敷かれた石畳の血のこすれた跡、
推測するに立ってはいられないくらいの損傷だろう…。
昼間にドアを叩いたのもきっと母さんだ。あの時はどうだ?
うめき声が聞こえた…それは怪我で声が出せなかったのか?
それとも既にやつらの仲間だったからなのか…?
頭の中がまっ白になったのが解った。
涙は何故か流れて来なかった。悲しいし辛いが
まるでこの異常事態が僕の涙腺に栓をしてしまったみたいで
逆にこの騒音が冷静さを取り戻させていた。
(…母さん、ごめんよ)心の中でそう呟く。
僕にはどうする事も出来ないんだ、今なお…。


騒がしい夜…やつらは家路につき、玄関を叩く。
やつらは死してなお、生前の記憶を憶えているのだろうか。
意識があるというのか? ならばどうにかコミュニケーションを
取る方法があるのか?いや、僕らを見て脇目をふらずに襲い来る様から
考えてみるに、それは記憶と言うよりは条件反射に
近い行動なのかもしれない。暗くなれば家路につく…
そんな、体の憶えた行動パターンの一つ。
そのくらいの感覚なのかもしれない。

だとすれば、僕が感じてきた歩く死者達への感覚も
間違ってはいない気がして来た。やつらは
死んだ人ではなく、かつて人であった者の死だ。
やつらに生前の意識は無いが、その行動が
人であった事を思い出させるのならば、
より“人”の死を強調しているかのようにも思えて来た。

この騒音は毎日決まって起きるだろう。
家の扉が壊れ無くなるその日まで。
そして扉が壊れれば母親は息子を喰らい来る。
家族、友人、恋人であろうが…分け隔てなく死が訪れる。
…誰の仕業にせよ、目に見える“新しい死”の姿は
人々に死の恐怖をまき散らしている事は確かだった。
平等に、否応無しに。

僕は叩かれ続ける扉を前に、
外にいる母親であったであろう存在に声を出さずに話しかける。
(母さんは、いつも僕に言っていたよね、夢を持って生きなさいって。
僕は夢なんて寝ている時に見る物だとか、現実不可能な妄想だとか言って
持っても意味ないなんて、ごまかしていたけれど、
本当はいつも何をしたいのか、何になりたいのか、
決まらなくて答えられ無かったんだ。それがなぜか恥ずかしくてさ。
…でも僕、決めたよ。僕の夢は彼女と暮らす事。
好きな女の子と暮らすんだ、死ぬまで一緒に。
今はそれだけを考える。そして生き延びる。
母さんの所へいくのは100年後だからさ。その時にまた、会おう。)
僕は下ろしていた腰を上げ、次にやるべき事を実行しようと決めた。
この騒音を利用すれば雨戸を閉めただけの窓に、なんとか家具等を移動し
やつらの侵入を少しでも防ぐ処置が出来るかもしれない。

先に彼女の様子を見に2階へと上がる。
階段から2階の部屋の廊下までは全体的に薄暗かったが
外からの街灯の光でぼんやりとだが段差は見え、上る事が出来たし
歩くのにも問題なかった。部屋の扉の前の廊下には扉が開かないように
寝かせた椅子も見えた。彼女が扉を開けた形跡はなく
椅子をどかしドアを僅かにあけ室内を覗き込んだ。
目の前に薄明かりを受けて光る物体…。
彼女の瞳だ!! 驚いてドアを閉める。
彼女の顔が目の前にあるとは思わなかった。
階段を上がる時には音をたてていないはず。
それでもまた、僕がわかったのかな?
たまたまそこにいたのかは解らないが、
Tシャツで作った猿ぐつわはまだ口に嵌っていたのは見て取れた。
そんな姿でも表情の可愛らしい片鱗は覗かせている。
まったく…ビックリさせてくれるよ。
…可愛いじゃないか。
彼女はおとなしく部屋でウロウロしている様子。
大丈夫、今の内に済ませられる。
僕は再びドアの前に椅子を寝かせ
内側から開けられないようにしてから
静かに階下へと向かった。

方々からドアを叩く音の響く中、僕はなるべく音を立てずに
1階にある窓を塞ぐよう務めた。出入り出来るくらいの窓があるのは
リビングと父親の書斎の2ヶ所。両方とも雨戸は閉めてある。
一人で家具類を運ぶのは少しばかり大変だが、
これをやらずには今日の安心は確保出来ない気がする。
玄関の音がいつまで続くか解らないので音に注意しながら
まずはリビングの窓に食器棚を移動する。
中の食器は割れると厄介なのでもちろん出してからだ。
食器棚は地震対策の為に転倒防止のベルトで留められていて、
外すのにも一苦労だがそれも異動後に再び留め直せば強度が増し
侵入を防いでくれそうで心強い。食器等を再び棚へと収めると、
書斎に向かい今度は窓の前に本棚や箪笥を運ぶ。
簡易バリケードは設置終了。玄関を叩く音は今だ響いてはいるが、
その数は次第に少なくなって来ているように思えた。
やはり、騒音は夕暮れ時がピークだった。夜の暗さが増すにつれ、
やつらは再び別の行動を開始し始めるだろうとそんな気がしていた。
書斎の壁に掛けられた時計の針は
夜の8時を迎えようとしている所だった。
書斎と言っても父親の好きな本やら昔の車の模型が飾られている
単なる趣味の部屋で、車の模型に触るとよく怒られた。
車が好きで子供の頃はよくモーターショーに連れて行かれ
僕をそっちのけで写真を撮りまくっていた。
本棚を移動するのも一苦労…本に模型やカメラは一旦部屋の角に移動。
そうだ、父さんは無事。何れ帰って来るかも知れない。
…彼女を見つけられる訳にはいかない。
明日の夜明けまでになにか考えなくてはいけなかった。
書斎の机にあるパソコンに目が止まる。
以前は僕の部屋に在った物だが成績が落ちたので
父親に取り上げられた。電源を入れ、立ち上げてみる。
なにか新しい情報が得られるかもしれない。

インターネットにアクセス。
検索サイトトップページを開きニュースという文字をクリックする。
今回の事件に関する新しい記事…僕の知らない情報は…?

ニュースページの項目を目で追う。
・死体が動きだし生きた人間を襲う。原因究明急ぐ。
・原因は何?感染による蔓延から死体のウィルス検査、何も検出出来ず。
・動く死体から採取した細胞からはなんの異常もなし。
・投薬による死体活動の抑制方法も見つからず。
・動く死体、彼らは人か?化物か? 国の対応は?

海外からのトピック。事はやはり世界規模だった。
・ニューヨーク自衛、銃弾を浴びても怯まぬ死者の群れ。
・内戦休止、味方の戦死者に味方が襲われ双方壊滅状態か?
・活動死体バラバラに解体、動きは収まらず。しかし活動抑制の可能性。

バラバラにした所があるのか!!
やつらがはっきりと“人ではない”とされたのだろうか?
…とは言え、一番しっかりとした結果が書かれている事だけは確かだ。
考えてみれば、首だけにすれば確かに噛み付かれる確率は
極端に少なくなるだろう。しかしやつらの目的が人間への攻撃であれば
別の手段で人類を滅亡に導く可能性は無いとは言い切れない。
詳しくは知らないが、まるで耐性を克服しようとウィルスが刻々と
強固に変貌し人々に感染し続けるように…。
村瀬の言っていた言葉…「やつらは止まらない、止められない」と言う
言葉が、妙に引っかかる。今の所は噛む事以外の攻撃は
見られない様だけれど、なにか別の伝染方法が在るのかもしれないと
用心した方がいいかもしれない。彼女と暮らす僕は特に…。
いずれは高温で焼却してみたり、氷点下で凍らせてみたりと
やつらへの様々な実験例も出て来そうだ。
果たしてそれがまともな対応なのかは僕には判断出来ないが、
それすらやつらを止めるには至らないかもしれないと、
心のどこかでそう考え始めていた。

インターネットは今の所生きている。
よかった、ある程度は情報が更新されている様だ。
情報源はテレビと携帯とPCが頼り。
…電気が供給し続けられればの話だけれど。

ふと、玄関を叩く音が止んだ事に気が付く。
僕は慌てつつも静かに玄関のドアに近づき、覗き穴から
外の様子を確認した。何者かが這いずって家の敷地から出ようと
移動中だった。しかも腰から下が無く飛び出した内臓を引きずりながら。
…ドアの下しか叩けない筈だ。
さすがにこの姿はきつく、のど元には胃から逆流して来る
酸っぱい汁が込み上げるが、かろうじて吐くのを免れ飲み込んだ。
そんな音でも聞かれたらまずいに決まっている。

…本当に、母さんなのだろうか?

街灯に照らされたその後ろ姿を目を凝らして良く見た。
血まみれだが服の柄に見覚えがあった。母親自らの手編みのセーター。
それは僕が中学まで着ていた物だった。母さんだよ…間違いなく。
思い出がようやく涙腺の栓を外した。
涙が滝のように溢れ体は震え始める。
(母さん…母さん…何も出来ないよ、ごめん、ごめんよ。)

今まで生きた人生の中でこんなに涙が溢れたのはたぶん初めてだった。
街灯に照らされ消え行く、どこへ向かうかも解らない
下半身の無い母親の姿を見続け、見送った。

その姿をしっかりと脳裏に刻み付けなければいけないと思った。
死と言う母親の姿を…。

(続く)


第11章へ。



さて、騒がしい夜はいかがだったでしょうか(^^;)>"
こんなもんですよ、私、素人ですから(笑)
今月中にもう1本くらいは投稿したいと日夜構想を練っていますが
どうなる事でしょう(笑) それでは、また。
PR
この記事にコメントする
NAME≫
SUBJECT≫
COLOR≫
E-MAIL≫
URL≫
COMENT≫
PASS≫
いや、凄いですよ
ここまで細かい描写で書けるとは、もう少し頑張れば本を出せるんじゃないですか?

やっと母親らしき人?が出てきましたね、彼女が今後も絡んでくるのかどうか。
主人公がゾンビを未だ人として捉えてるのが不思議ですね、僕らは映画の影響しかありませんから(当然ですが(笑))ゾンビなんて殺す(?)しかないだろうと思いますが、彼はそうすることを躊躇っていると言うか、疑問を持っているのかな?とも思います。

未だ所在の分からない父親、そしてゾンビになった彼女、そして母親だった人。その他の登場人物も出てくるのかな?結末は?主人公一人でどう切り抜けるのかなど、今後がとても… …

プレッシャーかけてます(笑)
ももちん 2008/12/20(Sat)09:17:56 編集
>ももちんさん
こんにちは♪
有り難う御座居ます、ちょっと安心。でもプレッシャー(笑)
仰る通り、彼は一応彼女の事もあってか、
ゾンビ=敵とは今ひとつ思い切れない所があります。
とは言え、どうするんでしょうね、今後。
私にも解りません(笑)

彼の行動を中心に刻々と書こうと思っていますので
そんなに毎回劇的な展開は無いかも知れませんが
また、遊びにきて下さいね♪
カボチャスキ 2008/12/20(Sat)12:13:49 編集
連邦軍のゾンビは化け物か!
十章まで読んでみました。
それにしても、ゾンビって何が原因で発生してるんでしょうね。
最後の審判によって神に選ばれた人たちなんでしょうか。
噛み付いて伝染するから、やはりウイルスあたりでしょうか。
macine URL 2009/07/12(Sun)11:15:07 編集
>macineさん
ひとまずお疲れ様です(笑)
コメント有り難う御座居ました。
映画ではゾンビの原因ていろいろありますよね
リアリティがありそうなのは寄生虫辺りかも
死体を操るなんてそうそういませんよね。
この小説では原因までは明記しません(笑)
機会がありましたら続きをドウゾ♪
カボチャスキ 2009/07/12(Sun)20:22:57 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:


トップへ 忍者ブログ [PR]