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自作ゾンビ小説の草稿投稿中。
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いらっしゃいませ。


自作のゾンビ物語の草稿を投稿中です。
予定では4日間の出来事として書いて
いますが3年も経つと言うのにようやく
3日目。それでもめげずにやって来れた
のは読んでくれる方がいらっしゃるから
こそと感謝しています。今後も感想なり
コメント頂けますと非常にやる気と
励みになります。宜しければ一言でも
添えて頂けますと嬉しいです。
自作ゾンビ物語。
[portrait of the dead]

めざせ!! ゾンビ小説家!!
ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さい。
「ゾンビと暮らす。」(仮)→目次
スペシャル企画。
不定期更新
◆ZOMBIE vs. BABY◆


「生ける屍対赤児/目次」
「産まれて間もない新生児」と
「死して間もないゾンビ」との比較検証。
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HN:
南瓜金助 (みなみうりごんすけ)
性別:
男性
自己紹介:
別HNカボチャスキのお送りします
来た人だけが知っている秘密の部屋。
言うに洩れずホラー映画が好きです。
憧れの人はフック船長と芹沢博士に
スネーク・プリスキンとDr.ルーミス。
彼らに多大なる恩恵を授かりました。
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[portrait of the dead]

携帯電話から聞こえる声の主は同級生の村瀬だった。
この異変に僕にメールをよこしたもう一人。
その声は聞いた事の無い声質ではじめは誰だか判らず、
携帯電話の液晶画面に出た名前でやっと判った。
普段は大声などあげないおとなしい印象の男。
村瀬のこんな声を聞いたのはの初めてだ。叫びに近い声。

「やつらは止められない!!止まらないんだよ!!」
「落ち着けよ、村瀬!! 止まらないってどういう事だよ?
お前、今どこだ?安全な所か?」
「い…今…妹の小学校だ。校内は階段にある防火シャッターが下ろされ
各階で分断されていて2階から下はやつらが歩き回っている…
オレ、迎えにきたんだ、妹を…だけど…紀香は、紀香が…
やつらに喰われた!!! 死んじゃったんだよ!! 誰も助けに来ない!!」

やはり学校と言えど安全が確保されているとは限らない様だ。
紀香ちゃんは確か小学六年生、なんて事だ…。
一度、村瀬の家に原チャリを借りに行った時に会った事があった。

「で、お前は?大丈夫なのか?村瀬?」
「お…オレも、咬まれた…咬まれちまったんだ…妹を見つけて…2人で、
と…トイレにいたんだ。そのままそこにいっしょに隠れていたら…
やつらが…やつら5人いた…やつらがドアを引き剥がして
掴みかかって来て、妹をオレから奪っていった!! の…紀香…捕まって…
5人の、ば…化物にみるみる喰われちまった!!! あぁ〜!!! オレ、
助けられなかったよ、助けようとしたけど…オレも咬まれて…
ウゥゥ…いてぇ…血が止まんねぇ…ドクドク出る…」
「そこはお前一人か?傷はどんなんだ?」
「わかんねぇ…2階のトイレにいたはずだから…今、校舎の3階だ…
他に人は見当たらない、いるのか判らない。右腕を3ヶ所噛み付かれた
肉持ってかれたよ…いてぇ…紀香、痛かったんだろうな…
ごめんよ紀香、助けられなかった…紀香、おいて逃げちまった…
オレ…オレ…紀香を助けようとしたんだ…
出口に消化器あったから、それで、やつらを殴ったよ5人…
もうワケわかんなくてよ…5人の顔…ぐしゃぐしゃにぶっ潰してやった…
でも止まんねぇんだ、つぶれた頭で紀香を…紀香を喰い続けていて…
オレ…オレもう、その場にいらんなくて…耳から離れねぇ…
紀香のお兄ちゃんお兄ちゃんぎゃ〜!!!って叫ぶ声がよ。」
「む…村瀬…血は?出血は止めたのか?何か巻いて…」
「あぁ…袖ちぎって巻いてあるけど…
でも止まんねぇよ…救急にもつながんねぇ」
「解った…オレも電話かけてみる…そこなんて学校だっけ?」
「私立の…集花学園だ…宏幸…オレ助かるよな…頼むよ、宏幸…助け…」

村瀬がそう言うと電話から音が何も聞こえなくなり
通話の切れた音が流れてしまった。
村瀬は咬まれちまった…咬まれたら化物になると
TVの報道では言っていた。村瀬も化物になってしまうのだろうか…
しかし村瀬の言った事が気にかかる。
やつらの動きは止まらない…つぶれたままの頭で喰らい続ける…?
想像がつかない。一体どういう事なんだかイメージが湧かない。
僕は繋がらなくなった通話を切り、救急へとかけ直す。
何度か試すが一向に繋がらないので電話をかけるのを一旦止め、
携帯電話をベッドの枕元へ置いた。
確か村瀬のいる小学校は電車で2駅先…
外の危険に加え咬まれてしまった村瀬を、
僕が今無事に助け出せるのか考えあぐねている。
頭を抱える僕の横では彼女がいまだに僕の首筋を狙うかの様に
カラーボールを加えた僅かに上下する唇を押し当てている。
今この時点で地球の総人口の内どれだけの数の人間が
化物になってしまったのだろうか…。
ふと、音の出ていないTVに視線を移すと、
何やら牧師の様な黒い衣装を着た白髪の皺だらけの男が
血の気の引いた青ざめた顔から神妙な面持ちで
何かを訴えかけている様子だ。僕はTVのリモコンを手に取り
音量をあげた。思うにこの異常な状況を多角的に検証しようと
TV番組のスタッフが呼んだに違いないが、聞こえて来たのは
やつらを人として受け入れましょうと言う
何の根拠も無いであろう理屈っぽい説教だった。

「彼らはこの地上へ帰って来たのです。死者の国から蘇った人々なのです。
魂は必ず彼らの中に存在するはずです。彼らを攻めてはいけません。
ただ、死んでしまった体をうまく動かせないだけなんです。
そして死後、記憶をうまく取り戻せない彼らは、ただ単純に、
生きる為の喰らう行為を真似しているだけなんです。
彼らは生きようとしているだけなのです。
死を恐れてはいけません、彼らは生を謳歌しているのです!!
そんな彼らをどうして拒む事が出来ましょう、愛しましょう彼らを!!」

白髪の男はそう言い放ち、
着ていた黒い衣装の左腕の袖をめくり上げた。
袖の下の腕には包帯がまかれ白い生地は血で赤く染まっている。
男はおもむろに真っ赤な包帯をずりさげると
スタジオ内の空気が一気に凍りついたのが解った。


男の腕にはやつらに咬まれた血まみれの傷痕。
それは一瞬だけTV画面いっぱいに映し出されていた。

「死こそは永遠です!! 死を恐れる事はありません!!」

血まみれの腕を見せた黒服の白髪男は半狂乱で叫び始めると
番組のスタジオ内は騒然とし、黒服男は警備員に取り押さえられ
どこかへ連れて行かれた。

「不滅の体です!! 不死です、不死です!!」

男は引きずられながらも叫び続けていた。
牧師ってあんなキャラだっけ?いかれていたのか?
自らに起きた災いを正当化したいが為の戯言かもしれない。
生きたいが為に僕らを喰らうというのなら僕らはやつらの餌?
僕たちは今やつらに生命を脅かされているのは事実。
死に至らしめる存在をそう易々と受け入れられるのだろうか?

……………いや?ちょっと待て。
僕の隣で僕の喉笛を狙っている彼女は何だ?
僕はやつらをある意味既に受け入れている事になるのか?
魂が彼女の中に存在するとは思いたいが思えない。
でも、僕は彼女と一緒にいたいと思っている。

「愛しましょう彼らを!!」

気のふれた黒服男の声が脳裏にこだまする。
愛せるよ、彼女を。不滅なら美しさすら永遠?
見届けたいな、彼女の行く末を。
歳をとって僕だけが老人になって死ぬと言う頃に
咬んでもらうのも悪くないかな。
気のふれた黒服男の戯言は僕の決心を更に強固な物へと変えていた。

男が連れ去られた番組は何事も無かった様に
原因の解らない死者が蘇る異常現象を数人の解説者とされた人達で
議論している。連れ去られた男もこのうちの一人として討論に
加わっていたのだろう。しかし話している内容はと言うと、
電気を発生させるかして死体を操る寄生虫あるいはウイルス説に、
飛び交う様々な電波による脳の変異から死後活動してしまう電波受信説、
未曾有の科学力を持った宇宙人による死体兵器侵略説、
果ては横暴な人類への地球の意志による人類抹殺説まで
誰が集めたのかは判らないが、いい歳をした大人達が
このまともで無い現状ならばまともな答えすら見つからないと
言いたいかの如く、誰もが推測にしかすぎない事しか話せない討論は、
荒唐無稽すぎてまるで子供の話す夢物語のように聞こえ
現実味をまるで感じられなくなり、おかしな気分になってきて
とうとう笑いが止まらなくなってしまった。

大人達の目は本気だった。そんな大人達をみていると、
人類滅亡の日は間近に迫っているに違いないと、
次第に気が滅入る。…絶望って意味を今理解した気がした。
そう言う僕だって何かを解っている訳でもないが
たった一つだけ気が付いた事がある。それは単純に、
目の前に死が“存在”しているという事だ。
そう、鼓動も無い冷たい彼女を目の当たりにし、だんだんと身に沁みた。
目的もなぜ人を喰らうのかも全く見当がつかないが、
明らかに、死が世界を浸食し始めている。
まるで自らの“存在”を主張するかの様に。

午後2時、番組は別の司会者へ変わり番組内容も変わった。
再び諸々の注意と避難場所の公示を繰り返し始めた。
笑い疲れた僕は、寄りかかって来る彼女の重さにまかせ
床に身を倒して行った。彼女はのしかかる様に覆い被さって来る。
彼女の口はカラーボールを咬み続けていて顎を上下に動かしていた。
彼女の顔が僕の顔に近づき始めると、
パンッと何かが破裂した音が部屋に響く。
彼女の口から黄色い蛍光色のゴムの様な塊が落ちた。
裂けたカラーボールの残骸だと気が付いた。
破裂音はカラーボールの弾けた音だった!!

彼女の口は僕の顔面の前で大きく開かれていた。

(続く)

第6章へ。



ピーンチ!!
主人公は一体どうなってしまうのでしょうか!!
続きは…まだ書いていませんが!!
どうする自分、またハードル上げてないかな?
情報源はTVと電話のみ!! 電気が止まったらどうしよう!!
非常時用のラジオも探さなきゃ。
それではまた次回の投稿で。
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