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自作ゾンビ小説の草稿投稿中。
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いらっしゃいませ。


自作のゾンビ物語の草稿を投稿中です。
予定では4日間の出来事として書いて
いますが3年も経つと言うのにようやく
3日目。それでもめげずにやって来れた
のは読んでくれる方がいらっしゃるから
こそと感謝しています。今後も感想なり
コメント頂けますと非常にやる気と
励みになります。宜しければ一言でも
添えて頂けますと嬉しいです。
自作ゾンビ物語。
[portrait of the dead]

めざせ!! ゾンビ小説家!!
ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さい。
「ゾンビと暮らす。」(仮)→目次
スペシャル企画。
不定期更新
◆ZOMBIE vs. BABY◆


「生ける屍対赤児/目次」
「産まれて間もない新生児」と
「死して間もないゾンビ」との比較検証。
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南瓜金助 (みなみうりごんすけ)
性別:
男性
自己紹介:
別HNカボチャスキのお送りします
来た人だけが知っている秘密の部屋。
言うに洩れずホラー映画が好きです。
憧れの人はフック船長と芹沢博士に
スネーク・プリスキンとDr.ルーミス。
彼らに多大なる恩恵を授かりました。
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[portrait of the dead]

彼女が今、身につけているもの。
血まみれのブラウスとブラジャー、
襟元から下がったネクタイ。
血と土と排泄物で汚れた下着、
血の跡は解らないがたぶん血まみれの膝上まである紺の靴下、
血まみれの白地に緑色のゴムに縁取られた学校の上履き…。
顔を歪める程の大きく押し広げられた口には黄色いカラーボール。
これが全部。

彼女の惨たらしい姿に困惑し流した一筋の涙を
左の二の腕の袖で拭い取ると
僕は念のため着ていた長袖の服2枚を脱いで、
両手のゴム手袋とその下に嵌めた軍手を外した。
これから彼女を洗わなくては。
こびり付いた血の臭いやアンモニア臭を消すために。
帰って来るであろう父親が嗅ぐ前に
臭いの元を洗い流さなくてはいけない。

メールを受信した音が
ソファーの脇に放られたままの携帯電話から流れる。
僕はソファーに彼女を押し付けたまま左手で携帯を取る。
自由になった彼女の右腕は僕の肩を強く掴んで来たが
振り払う程の強さではなかったので、
そのまま携帯電話のメール受信を調べた。
メールの相手は、死体の襲い来る事件発覚後に
様子を気に掛けてくれた同じクラスの河井だった。
河井は母子家庭…母親と自分の2人暮らし。
メールの内容は”母親が不安がるから避難所が判り次第、
指示に従って移動しようと思う。そっちは?”で
僕は”こっちは母親と連絡が着かないからまだ自宅にいる。
気を着けて移動しろよ。”と返信を送った。
避難所はたぶん大型の体育館や最寄りの学校になるだろう。
しっかりとした門でもあれば安全が確保出来そうな気がした。
だとしたら、僕の学校にいた歩く死体達はどう処理されるのか、
気にかかる。…いや、それよりも
僕の目の前にいる彼女の処理をしなければ。
彼女の服を脱がす決心をした。


リビング脇のキッチンから急ぎ足で
ゴミ用45ℓのビニール袋を持って来る。
彼女はソファーに座った状態。
右腕は僕を掴もうとしているがそれを払いつつ、
ネクタイをほどき、ブラウスのボタンを上から順に外して行く。
胸元には薄い黄色のブラジャーが目に入る。
ボタンを全部外し彼女の両肩に手を延ばしブラウスをゆっくりと脱がす。
右腕にあった長袖の袖口のボタンを外し忘れ、
手こずったがブラウスは脱がせた。
改めて左肩から引き千切られたような傷を目にする。
傷口は血と粘液みたいなもので覆われてはいたが
血が流れ出して来る様子はない。
彼女は死んでしまったんだ
…どれだけの血を流し痛みを堪えたのか
…想像を絶する状態だったに違いない。
…痛々しくて震えが来た。

ブラジャーを目にし、緊張が走る。
僕はブラジャーを外すのは初めてだ。
背後に回りブラジャーの留め具に手をやり、
加減が判らずブラジャーを力任せに引っ張りつつ留め具を外すと
ブラジャーは腕の無い左肩をスルッとほどけ
右肩に引っかかった状態で止まった。
表に向かえば彼女の乳房を目の当たりにする…
こんな状態にも関わらず僕は邪な考えを捨てきれなかった。
彼女の表に回る。彼女は死んでいても、
膨らんだ2つの丸みは…見とれる程に綺麗だった。
生きていたら、僕はこの瞬間に巡り会えたのかな。
それとも、叶わなかったのかな。
奇妙な幸せと不安が襲う。今は…僕の目前にある。
気を取り直し、上履きを脱がせ、膝上まである靴下を脱がせると、
手は震え始め、ぎこちなく、
残されたブラジャーと同じ色のパンティーを脱がせた。
全裸にされた彼女の華奢な線
…腹部の下には髪と同じ色をしたわずかな茂み。
たとえ片腕がもがれ、いたる所が血に染まっていようと、
彼女の魅力は損なわれる事は無く、
その姿は僕の全身は高揚させ、
いたる所が真っ赤になっているに違いなかった。
呆然と立ち尽くしていると、
彼女の右腕が僕の左脇の服に掴み掛かり、我に帰る。
今はまず、彼女を洗う事だ。彼女の腕を引き解き、
脱がした血まみれの服を用意していたゴミ袋へ突っ込み
ゴミ袋の口を縛りソファーの横へ放る。リモコンでテレビを消す。
彼女は全裸にされたままでソファーからゆっくりと立ち上がり
僕に掴み掛かろうとする。
僕は彼女を抱え上げバスルームへと向かった。
服の無い、肉感が僕の両腕に伝わる。
しかし、冷たく、ぬくもりなど全く無かった。
生気がない…今抱えているのは一体なんなのか、
考えようとしたが間もなく気が付いた。

僕の腕の中にいるのは…死だ。
生きていて欲しかったと、今やっと、気が付いた。

(続く)

第3章へ。


エロ展開はしませんので、
へんな期待はしないで下さいね〜(笑)
特に考えもなしに、汚れてたら洗った方がいいかなと、
こんな展開(^^:)>" 洗うだけです。ホントです。

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