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自作ゾンビ小説の草稿投稿中。
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いらっしゃいませ。


自作のゾンビ物語の草稿を投稿中です。
予定では4日間の出来事として書いて
いますが3年も経つと言うのにようやく
3日目。それでもめげずにやって来れた
のは読んでくれる方がいらっしゃるから
こそと感謝しています。今後も感想なり
コメント頂けますと非常にやる気と
励みになります。宜しければ一言でも
添えて頂けますと嬉しいです。
自作ゾンビ物語。
[portrait of the dead]

めざせ!! ゾンビ小説家!!
ゾンビが好きすぎて自作のお話なんか
拵えております。なにぶん素人の
書く物語なので大目にみて下さい。
「ゾンビと暮らす。」(仮)→目次
スペシャル企画。
不定期更新
◆ZOMBIE vs. BABY◆


「生ける屍対赤児/目次」
「産まれて間もない新生児」と
「死して間もないゾンビ」との比較検証。
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HN:
南瓜金助 (みなみうりごんすけ)
性別:
男性
自己紹介:
別HNカボチャスキのお送りします
来た人だけが知っている秘密の部屋。
言うに洩れずホラー映画が好きです。
憧れの人はフック船長と芹沢博士に
スネーク・プリスキンとDr.ルーミス。
彼らに多大なる恩恵を授かりました。
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→前章はコチラから

[portrait of the dead]

僕は全裸の彼女を抱え押さえ込んだまま
自分の部屋の中でドアにもたれジッとして
身じろぎもせず物音も立てず屈んでいる。
遠くからおそらくスピーカーから流れているであろう
声が微かに聞こえて来るのに気付いた。

ドンッ…ドンッ…ドンドン…
玄関のドアを叩く音はまだ響いていた。
一体何者なんだ…何故、僕の家に…。

スピーカーの声はだんだんと近づいて
何を言っているのか聞き取れる程になって来た。
「…外出は控えて下さい。只今、外出は大変危険な状態になっています。
家の戸締まりをしっかりとし、鍵をかけ、安全が確保されるまで
決して出歩かないようお願い致します。なお、自宅が不安な方は
最寄りの避難所へ移動出来る小型バス、トラックを準備しています。
バス、トラックは、随時周回を始めます。
移動を希望される方は安全な場所から呼び止めるか、
目立つ物を掲げて頂きますよう、お願い致します。」
僕は抱えていた彼女を持ち上げベットへ横たえ、
ベットの脇にある窓から外の様子を確認すると、
パトカーが一台ゆっくりと移動し
警察官がスピーカーで話しながら家の前を通り過ぎるのが見えた。
僕が彼女を風呂へいれている間にこの辺りでも避難活動が始まった様だ。
パトカーへは歩み寄る血まみれの死体達が6体程着いて回っていたが
パトカーはやつらが追いつけない程度の微妙な早さで移動していて
気が付けば、家の玄関を叩く音はしなくなっていた。
もしかすると家にいたやつもパトカーの声に反応して
移動を始めたのかもしれない。
窓から眺める景色に所々から上がっている黒煙は
その本数を増やし規模が大きくなっていそうな気配だった。
もしかすると化物のせいで消火活動が思う様に進んでいないのだろうか?
強風が吹いていない事が幸いに思えた。これ以上広がらないといい…。

彼女は体を起こして僕に纏わり付いて来たが特に気に留めず、
自分の部屋にあるテレビのリモコンを手に取りテレビを点ける。
映ったニュース番組ではデパートから逃げ出す人々の姿を
カメラが捉えていた。パトカーに救急車、消防車までが確認出来たが
事態の収拾がどうなされているのかは映像からは解らない。
自衛隊の姿は見かけないがこうなった以上はどこからかの派遣要請で
出向いているに違いないが、どの機関も国中で起きているこの事態を
把握出来ているのかは解らない。世界からのニュースはまだ無いが
世界的規模で起きているのかも知れないと思い、不安ばかりが募る。
遠巻きに映された映像の中には迫り来る化物を何人かで押さえていたり
身を守る為か、棒の様な物で殴りつけている人もいた。
捕まった化物達はどこへ連れて行かれるのだろうか。
この分ではたとえ留置場へ連れて行っても
すぐに満員になってしまうだろう。
人として扱われるのか、害獣の様な扱いなのか、その判断によって
今後の行動のあり方が決まるかも知れない。
裁くのか、裁かないのか、裁けないのか。
他のチャンネルへ移すが、どこのチャンネルも
ようやくパニックの起きている映像が届けられたのか、
似た様な映像が各放送局で報じられ始めていた。
ヘリコプターからの映像を映している番組でリモコンを押す指が止まる。
一体何処へ向かうのか渋滞の車がひしめく都内都心部をまたぐ
高速道路の様子。国中で始まった惨事に安全な場所など何処にも
無さそうだが、少しでも人の少ない地域へ行くのであれば、
気持ちも解らなくはない。
上り線下り線ともに動く気配のない車の列。
渋滞の映像の異変に気が付く。
ある車を中心にその周りの車から人が降り始め、
次第に下車する人々の姿が波紋の様に広がる。
車から降りた人々は中心になった車から遠ざかる様に
小走りに移動し始める。ヘリのカメラマンも異変に気が付き
映像は中心になった車を捉える。車の運転席から降りて来たのは
首の周りを血まみれにした男で、音声は聞き取れないが
叫びながらその場で倒れ込んだようだ。
次の瞬間もう一人、同じく運転席のドアから雪崩落ちる様に
這い出て来る人影。…その動きは遅く、明らかにやつらの仲間と化した
女性の姿だった。もしかすると咬まれた事をひた隠しにした女性が、
渋滞にはまった車の中で事切れ化物と化し
運転手を襲って、それに気が付いた他の車両の人々が
次々と車から降り逃げ始めたのだろう。
この道路はもうおしまいだ…逃げ惑う人々の集団が淡々と映し出される。
ヘリのカメラマンは観たままを実況し続け興奮状態で、
惨事に慌てふためく声に気が滅入って来たので
テレビの音だけを消し、映像のみ映す事にした。
僕の喉笛を狙っているそぶりの纏わり付いていた彼女を振りほどき、
ベッドの横にある学習机の椅子を持ち部屋を出て、
外側の廊下からドアの前に椅子を寝かせて
内側からドアが開かない様にし、彼女を部屋に綴じ込めてから、
僕は雨戸を閉めに下の階へと階段を下りた。


近くにいた化物達は
移動するパトカーへ付いて行って減ってはいるはず。
今のうちに家中の雨戸を全部閉めるられるといい。
階段を下りリビングへ向かう。
割れた花瓶を見つけここも掃除しなければいけないと気付く。
念のためバットを持ち出し、辺りに注意しつつ窓をあけ
雨戸を閉め始める。幸いにも化物の姿は見当たらない。
やはりパトカーの誘因で化物達はこの辺りから一時的にでも
移動した様だ。全ての雨戸を閉め終えると家の中は一気に暗くなり
リビングの明りを点けると壁にかけてある丸形の時計が目に止まった。
針は午後1時を回っていた。

父親が電話を切った時点から帰り始めたとして、
何事も無ければあと1時間もすれば帰宅出来るかもしれない。
割れた花瓶の破片を片付け、ソファーに付いた彼女から移ったに血の跡を
ウエットティッシュで拭い取り、バスルームの汚れも落とし、
何事も無かった様に装う。
携帯をしまった通学用の鞄と、彼女のブラウスや下着に
僕のジャージーの上着等の汚れ物の服の入ったゴミ袋を持ち、
再び2階の自分の部屋へと上がった。

部屋のドアは少し開いていて、
彼女が内側から開けようとしたようだったが
椅子が邪魔をして開かなかった様だ。
…となるとやはりドアノブを回す事を憶えているのだろうか。
僕はドアの前にはめた椅子をどかしドアを開け部屋の中に入った。
目の前に全裸の彼女が棒立ちで立っていて、その姿に驚いてしまう。
先刻から見ていたにせよ、僕には好きな女の子の裸は
特別に刺激的過ぎた。異様な興奮に襲われる。
…ダメだ、服を着てもらおう。
彼女の裸に我を忘れ、気の触れた行動に出てしまわない様に。
ゴミ袋を部屋の角へ放り、鞄は学習机の上に置いて、
壁にかけてあったクリーニングから昨日帰って来たばかりの
制服のワイシャツをビニールから出した。ワイシャツを着せようと
彼女の両肩にかける様にYシャツをはおらせると、
彼女の左肩の傷口が目に入った。見た感じではやはり出血は無く、
傷口は干涸びた肉のように赤茶色に変色しながら乾き始めていた。
傷口が治っているとは考えにくいが包帯でも撒いておいた方がいい
気がする。…後でリビングに取りに行こうと考えながら、
一先ず彼女の右腕を袖に通しワイシャツを着せ
ボタンを下側3つだけ留め、ベットへ座らせてみる。
毎度の事、僕を狙っている様で
じっとはしていてくれない。おとなしくしていて欲しいのに。
どうすればいい?
そうだ、一昨年死んでしまった、リルの首輪があったはずだ。
フラットコーテッド・レトリバーに使っていた大型の犬の首輪なら
彼女の首に充分すぎる大きさかもしれない。
紐でつないでおけば纏われ着かれもしないだろう。
僕は学習机の一番下の引き出しにリルの首輪をしまった事を思い出し、
リルの首輪を探し出した。革製のリードもあった。首輪はリルの黒い毛に
栄える様にと表面は真っ赤で光沢のある素材だった。
首輪を彼女の首へと回し留め具で締める。サイズは少しゆるめだが
構わないだろう。それにしても彼女には鮮やかな赤はそぐわず
派手だったかもしれない。彼女は首輪が気になり出した様で
しきりに掴んでは引いてみるの繰り返し。
死んでしまったせいか外し方は思い出せないらしい。
…変な言い方だ。まるで彼女の魂が還って来ているような。
今の状態が生前の意志に基づいて行動しているかいうと
そうでもなさそうだ。目の前にある物に対し反射的に反応している
感じに近い。逆に考えると反応出来る記憶はあるのかもしれないが
それが果たして彼女の意志によるものかは全く解らない。
化物達は一体何の為にこの世に現れ人々に襲いくるのだろうか。
答えの解る時が訪れるのだろうか…。
彼女といてはしても、僕には死体が動いているだろう事しか解らない。
彼女の首輪姿を見ていたら何やら背徳めいた後ろめたい気持ちが
湧いて来た。しかし今はこれしか方法が思い浮かばない…。
首輪をリードにつなぎ、リードは2m程アソビを残し、
余った先は足をのばす側のベッドの足に括り付けた。
僕は彼女の手の届かない部屋の角にすわりこむ。
彼女は僕を掴もうと腕を延ばして来るが当然届かない。
これで少しは気をそらす事が出来ると思い、一息ついた。

改めて彼女を見つめた…。
彼女に首輪を嵌めてまで一緒に過ごすなんて夢にも思わなかった…。

彼女はそれでもまだ、手を伸ばし体を近づけて来る。
足を踏ん張り、体だけが前に少しずつ進み、
彼女の首は首輪で引っ張られたままで後方に傾いている。
途端に縛っていたベッドごと動き始めた。
なんて力だ!! しまった!!…これはまずい、
そのうち首だけが千切れてしまいそうだ。
僕は近寄り、彼女の手の届く所まで移動した。
首輪も体の一部を縛り付けるのも却下だ。傷付けたくないんだ。
もうすでに一ヶ所千切れてしまっているのに…。
彼女は僕を右手で抱え込み、僕の首筋に口を当てて来る。
その内、口の中のカラーボールも咬みちぎるかもしれない。
端から見れば仲の良い恋人同士が寄り添いキスをせがんでいる様にも
見えるこの光景が、実は食うか食われるかの瀬戸際で
曖昧でハッキリしない見てくれに、突然、可笑しさが襲って来た。

でも僕はハッキリと解っている。
嬉しいよ、単純に、彼女といられることが。
姿はどうあれ。

すぐにでも顔を歪めている口の中のカラーボールを外してあげたかった。

鞄に突っ込んだ携帯電話から通話時の着信音が聞こえた。
奇妙な悦びの空間から現実へと連れ戻される。
電話だ!!! 誰からだ!? 慌てて机の上の鞄から携帯電話を探り出し
通話状態にして耳に当てた。

「やつらは止まらない!! 何をしても、止まらないんだ!!!」

いきなり叫びにも似た声が耳を劈いた。


(続く)

第5章へ。



玄関にいたのは、一体何者だったのでしょうね〜?
もう、お気付きですね?その辺は、追々。
さて、ちょっと“引き”でハードルあげてしまいましたね。
大丈夫か?自分。まぁ、草稿だしf(^^;)…とは言っても
次までは出来ているのですけれど。では、次回。
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